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地球の大循環
大循環は地球の仕組みです。太陽の熱で海面が暖められて、海面から蒸発した水蒸気は空で雲になり、雲は風に乗り、山に多くの水をたたえます。雨は山の木々をうるおし、大地に栄養を運び、里をうるおし、街を浄化し、海岸へと流れ、山の水はやがて海の森をつくるのです。
豊かな海は、豊かな森によってつくられています。山から流れでる水は川を伝わり、里や街を流れ、やがて海へと伝わります。水は山から多くの栄養を運び、海を豊かに育てます。海に出た栄養のある水は多くの海藻の森をつくるのです。海藻の森は貝や小魚たちの生活をうるおし、やがて多くのプランクトンが発生し、多くの魚が育ちます。それが地球の大循環なのです。
山の森が放置されると森はやがて荒廃し、山の力がなくなります。荒廃した森を整備し、保全することで山に力がよみがえります。山には人工林(杉や檜など植林した森)や自然林などいろいろな森があります。人工林の森は人の手によって間伐されることで良質の杉や檜などが育てられます。間伐することで、大地に太陽の光が差し込み、大地は光合成によって栄養豊な水をつくり出すわけです。自然林もおなじように整備することが大切です。荒廃した自然林の森は太陽の光が大地に届かず、森の力を失います。ほどよい間伐により森は本来の力がよみがえるのです。森の力は里や街、そして海を豊かにする力の源なのです。
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