『しぜんかんきょう』第二号

Cover Story

逗子と葉山、それぞれに個性豊かな街で、海辺の環境改善と再生に取り組む人々を追った。

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逗子海岸、別名「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」

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真名瀬沖にある名島、別名「菜島」。森戸神社の鳥居がみえる

逗子・葉山といえば、何を連想するだろうか?逗子の代表的なビーチ、逗子海岸には岡本太郎と石原慎太郎の「太陽の季節のモニュメント」がある。「太陽が生まれたハーフマイルビーチ」は、関東で一番早く海開きする海水浴場であり、日本一規制の厳しい海水浴場、そして関東近郊の海がきれいな海水浴場ベスト5に入った海岸といわれており、毎年33万人の海水浴客が訪れている。そして、葉山には大正天皇がご静養された葉山御用邸があり、この御用邸の前にある一色海岸は、アメリカのニュースサイトCNNの世界厳選ビーチ100に選ばれた静かで美しいビーチだ。このふたつの街の住人には、誇れる美しい海がある。

 しかし、このふたつの海辺の街で、今、一番の問題が磯焼けだろう。ワカメやひじき、カジメなどが育たず、さらにウニの大量発生でさらに磯焼けが進み、小魚たちも寄りつかない海の砂漠化という問題が起こっている。この海の自然環境の悪化は、地球温暖化による海水温の上昇など世界規模の問題であり、環境保全と再生に取り組む人々の口からは異口同音に「でも、できることからやらなくては」という言葉が聞こえてくる。磯と砂浜が混在するこの海辺の街の住人たちは、「子どもたちに、より良い自然環境を残さなければ」という切実な思いで、海の自然環境の改善と再生に取り組んでいる。

​(文:森下茂男)